失くすことは、無なのかと考えています。
その考察の中では希望と受け入れ難さがないまぜになっていて、
決して無であって欲しくないという思いと同時に、喪失から何かを得たくなどないという気持ちとが。
「失ったおかげで」なんて言葉、大嫌いです。
でも、その先で
思い出の上にも、屈託なく春の陽はそそぎ、
望みも、希望も絶望も無視して芽吹いたり、輝いたりしてしまうのだと思います。
不覚にもきれいだなと、思ってしまったらきっと私の負けで、
失くしたものも携えて、
春の陽の中ゆくのです。
まるで嘘のような、少し不思議なことを言うことになりますが
蝋燭を机の上に垂らして、見立てるように彫刻をしていったらこのお花の形になっていました。
なので、Birth ではなく、Born。
生み出したのではなく、自然に生まれたという表現がとても落ち着きます。
この陰影を一番美しく見られる仕上げはと試行錯誤し、白仕上げという技法を選びました。
デリケートな仕上げですので、ご使用いただくうちに擦れる部分は銀色に、全体はうっすらと褐色がかっていきます。
またそうあっても物として美しい形状になっていると思います。
もう一度白さを取り戻したい場合に備え、留めてある石は処理の工程にも耐えられるようダイヤモンドを使用しております。再処理をご希望の際にはお知らせくださいませ。
手の赴くまま、美しさだけを追った結果完成したお花は化石のようで、
造形中なんとなくふさわしいかと蕊(しべ)のように配置したダイヤモンドは、こうして出来上がってみるとお花の中に新たに咲くお花のようにも見えます。
オブジェを身に着けるようなお気持ちで、お楽しみいただけたらと思います。
Material: SV925
ダイヤモンド(合計約0.05ct)
総重量: 約27g(サイズにより変動)
当店のブレスレットは、おひとりおひとりのお手元に合わせてミリ単位でお作りし、長さだけでなくバランスごと調整するセミオーダー製となります。
ご注文の際にお手元の一番細い箇所を緩みなくぴっちりと測った、ヌード寸法をお知らせくださいませ。
※金属アレルギーをお持ちの方はご相談くださいませ。
※銀製品ですので、温泉などご入浴の際のご着用はお控えくださいませ。
※パソコンや携帯電話のモニターなどご覧の環境によって、お色の印象が違う場合があります。ご質問等お受けいたしますのでご心配な方はご購入前にお問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。
※お箱、ジュエリーポーチの色やデザインは変わることがございます。